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海外粗飼料情勢

 
平成29年10月18日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成29年10月号
 

1.アルファルファヘイ
 ワシントン州コロンビアベースンでは、4番刈が終了し、同地区での今年のアルファルファヘイの生産は概ね終了しました。南部の一部の生産者では5番刈まで収穫が行われましたが、その大半は米国内向けに消費されています。先月お伝えしたコロンビ川沿いの国立公園を基点とする山火事についてですが、約4万9千エーカーまで延焼しており(10月13日時点)、全体のおよそ半分程度が鎮火している状況です。完全に鎮火するのは11月末まで掛かると予想されています。
 カリフォルニア州インペリアルバレーでの今年産の作付面積は、灌漑局発行の作付レポートによると、昨年同時期対比(10月12日時点)で約2%の減少です。現在8番刈が進行中で、高成分のアルファルファヘイのほとんどは米国内の馬用需要向けに消費されており、産地価格は上昇しています。
 オレゴン州クラマスフォールズでは、4番刈の収穫が概ね終了しています。早刈が行われたことで高成分となった4番刈の多くは米国内の酪農家向けに消費されています。今年の同地域では、雨当たりによって高品質のアルファルファヘイの発しが限定的であったため、米国内需は高品質な4番刈に集中しており、産地相場は上昇しています。

 
2.スーダングラス
 カリフォルニア州インペリアルバレーでの今年産の作付面積は、灌漑局発行の作付レポートによると、昨年同時期対比(10月12日時点)で約96%の上昇です。堅調な産地相場に支えられ、今年のスーダングラスの作付意欲は昨年から回復しています。一方で、今の時期は収穫はほぼ完了し、生産者の多くは秋撒きの野菜への転作を進めています。

3.ストロー類
 バミューダストローについて、10月から11月にかけて収穫が行われる予定です。この時期に収穫されたものの品質は夏場に収穫されたものとは異なり、外観は茶色掛かっており、柔らかい手触りが特徴的です。
 ライグラス・フェスクストローについて、収穫はすでに終了しています。先月もお伝えしたとおり、単収の減少を背景としてライグラスストローの供給力が不安視されています。特に韓国ではフェスクストローも含めてストロー需要に対して供給が追い付いていない状況です。そのため、オレゴン州のみならず、ワシントン州にまで引き合いが波及しています。PNW全域でライグラス・フェスクストローの余剰在庫は払底している状況であり、ブルーライグラスストローであれば、まだ若干の供給力がある状況です。しかし、それも韓国からの積極的な引き合いがあることから、同品目の余剰在庫も近いうちに底をつくと考えられます。

 
4.チモシーヘイ
 ワシントン州コロンビアベースンでは、今年の収穫は終了しました。屋内燻蒸の実施に伴い、各供給元は11月積みから燻蒸代の上昇に伴う販売価格の値上げを実施するものと思われます。しかし、今年は①米国産チモシーヘイの相場高騰、②カナダ産チモシーヘイの豊作、③豪州産オーツヘイの旧穀在庫が比較的残っている、などの背景から日本の米国産チモシーヘイ需要の減退を懸念し、段階的な値上げや例年と比較して値上げ幅を抑える動向を見せるサプライヤーもいる様子です。
 
5.豪州産オーツヘイ
(1) 東豪州
 8月下旬および9月上旬は冷涼・多湿であり生育は遅れました。単収は東豪州の多くの地域で例年並みもしくは若干それを下回ると予想されています。今年は春先の気温上昇が例年に比べて遅くなる見通しです。ビクトリア州北部においては、既にオーツヘイの刈取りが一部開始されており、降雨の影響を受けずにベーリングが完了した圃場もある様子です。一方で、輸出向けには早くて1-2週間後に収穫開始となると予想されます。7月以降の降雨が順調であったため、オーツヘイ・小麦共に外見を見る限りは良品が生育されています。生産者は旧穀在庫を一定抱えており国内への販売を試みている様子です。旱魃の影響により上級品が多く収穫され、圃場価格は上昇するものと見られます。

(2) 南豪州
 東豪州同様、8月下旬および9月上旬は冷涼・多湿であり生育が遅れました。6月の降雨不足および直近の低気温の影響により、単収は多くの地域で例年を下回ると予想されています。また、今年は春先の気温上昇が例年より遅くなる見通しです。直近では春に向けて気温が上昇してきており、オーツヘイが徐々に出穂してきています。外見を見る限りは良品が育っており、病気や雑草のコンタミも比較的少ない状況です。
 各サプライヤーは比較的安価な旧穀在庫を一定数量抱えており、新穀が高値で推移すると予想される中で、旧穀の購買契約を積極的に進めている状況です。

(3) 西豪州
 7-8月の降雨で状況はやや好転したものの、6月までの降雨不足の影響が大きく、単収は3-5トン/haと例年を下回ると見られます。ここ1週間以内にまとまった降雨があったため、単収の回復が期待されるものの、刈取りを先行していた圃場では雨当たりが懸念されます。収穫は徐々に開始されてきていますが、例年に比べてやや遅れています。生産者は中級以下品の旧穀在庫を多く抱えており、新穀は上級品が多くなるとの予想の中で、割引して販売している様子です。

                                                                                                                                               以上


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