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海外粗飼料情勢

 
平成29年7月20日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成29年7月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) ワシントン州コロンビアベースン
 1番刈が終了し、2番刈の収穫が進行中です。前月号でもお伝えしたとおり、1番刈は全体の半数以上が雨当たりとなりましたが、その程度は軽いため、直近では1番刈全体の需要は落ち着きをみせています。ただし、降雨被害を避けるために遅刈が実施された圃場が多く、#1グレードの発生割合が高いため、プレミアムグレードに限定すれば産地相場は昨年同時期対比で、前月に引き続き$20~30/トン程度の上昇が見られます。2番刈については、収穫時に断続的な降雨が発生した地域もあったものの、概して大きな被害はなく順調に収穫が進んでいます。日中の気温は摂氏30度を超える日も増えてきましたが、夜間・早朝は引き続き摂氏15度を下回っているため、この寒暖差による夜露が過乾燥を防ぎ良質な葉付きの維持を助けています。

(2) カリフォルニア州インペリアルバレー
 今年産の作付面積は、灌漑局の発表している作付レポート(7月13日)によりますと、昨年同時期対比で1%の減少となっています。6月下旬から4番刈の収穫が開始されました。高温かつ乾燥した天候が続いているため、CP値の低い低グレード品の発生が大半を占めています。そのため、ヘイとして集荷しても高値での取引が期待できず、種子の採取に回される圃場が多い状況となっています。

 
2.スーダングラス
 今年産の作付面積は、灌漑局の発表している作付レポート(7月13日)によりますと、昨年同時期対比で1%の増加となっています。先月までは作付面積は昨年対比で下回っていましたが、昨年のイネ科不足を背景とした産地相場の上昇が生産者の作付意欲を高めています。3番刈の収穫は6月末から開始しました。多くの生産者が単収を高めるために遅刈を実施しており、直近で発生しているグレードは#1が中心です。プレミアムグレードのみならず#1に対しても韓国の引き合いは依然として強く、産地相場は高止まっています。

3.ストロー類
(1) 南部
 フェスクとアニュアルライグラスの生産が中心です。フェスクのベーリングは6月下旬から開始しました。フェスクは乾燥に2~3週間を要するため、新穀の出荷開始時期は先月号でもお伝えしたとおり、7月下旬になる見込みです。アニュアルライグラスのベーリングは6月下旬から開始しましたが、通常フェスクやペレニアルライグラスにベーリング作業が集中するため、アニュアルライグラスの収穫作業は夏の間中継続する見通しです。

(2) 中部
 フェスクのベーリングは先週から開始しました。こちらも乾燥に2~3週間を要するため、新穀の出荷開始は7月末頃となりそうです。ペレニアルライグラスのベーリングは今週の開始を予定しています。ライグラスはフェスクと比較して乾燥に時間を要しませんが、新穀の出荷開始は8月上旬を予定しています。

 
4.チモシーヘイ
 主産地であるコロンビアベースンでは、1番刈の収穫が終了しました。全体の半数程度が軽い雨当たりとなりましたが、#1や#2といったグレードに分類されるような重度な茶葉混入や雨当たり品は少ない状況です。その一方で、茶葉の混入がほとんどない馬用や酪農用プレミアムグレードの中でも上位の品質とされるチモシーの発生も少なく、産地におけるサプライヤー間の上位グレード品の購買競争は激化しています。それに加えて、旧穀の繰越在庫が払底していることを背景に7月積に充当するための新穀の購買を韓国ユーザーが積極的に進めたことにより、プレミアムグレードの産地価格は旧穀対比で$100/トン近くも上昇しています。2番刈は残り2~3週間での収穫開始の見通しです。昨年は1番刈収穫後に他の作物へ転作を行った生産者が多かったのですが、今年は相場の上昇を期待して2番刈の生産意欲を見せている生産者が多く、供給余力は昨年対比で増加することが期待されます。ただし、例年生産者は単収を増加させるために遅刈を実施する傾向にあり、プレミアムグレードの発生は依然として限定的であると予想されます。
 
5.豪州産オーツヘイ
(1) 東豪州
 乳価の低迷により国内需要が低調なことや昨年の大豊作により倉庫に一定の旧穀在庫があることから生産者は作付けを減らしています。現在は一定の降雨があり順調に生育していますが、冬場にかけて乾燥気候と予報されており、昨年と比較し単収減少の懸念があります。NSW州やQLD州での乾燥気候により、国内需要がVIC州産にシフトしており、これが継続すれば供給量が減少する可能性もあります。

(2) 南豪州
 昨年の大豊作により倉庫に一定の旧穀在庫があることや乾燥気候により播種を断念した生産者もいることから作付面積は減少している様子です。乾燥気候のため昨年と比較して単収が減少する懸念があります。また、直近の霜の影響により生育がやや遅れが気味となっています。

(3) 西豪州
 降雨不足により土壌の乾燥が深刻になりつつあり、作付け後の作物が全く育たない生産者もみられ、単収への影響が見られています。既に既存の地域からでは十分に買付けするのは難しいと見ているサプライヤーもいる様子です。

                                                                                                                                               以上


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