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平成29年3月17日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成29年3月号
 

1.アルファルファヘイ
 西海岸諸州では、昨月に引き続き天候不順に覆われていますが、アリゾナ州・カリフォルニア州南部では早くも新穀の収穫作業が始まりました。近年、中国の台頭を主要因に急激に伸びているアルファルファヘイ需要には、さらにサウジアラビアの需要も積み重なることが予想されています。昨年は、乳価低迷による乾牧草購買量の低減(すなわち、低価格であった穀物使用の最大化)が米国内需要家の命題であったことから、春先のPSW産新穀は輸出向けにも供給余力が生じた一年でした。一方で、平年は需要家がこの時期の収穫物を集荷し、以降の生産物が輸出向けとなるのが通例です。そのため、各需要家の在庫量が底をつき、供給網が稼動し始めたサウジアラビア向けの在庫も新穀を前に底をついたことから、PSW産新穀登場を前にして集荷が活発化されています。
 カリフォルニア州インペリアルバレーでは転作・新規作付け作業が終了し、2017年の作付面積がほぼ固まりました。結果として、昨年同時期よりも3,400エーカー程度(供給余力としては35,000st程度)少ない138,742エーカー、と他の草種同様に昨年同時期対比で大幅に面積を減少させています。
 PNWでは、気温が7~10℃まで達し、休眠期から生育期に入りつつあります。PNWにおける2017年度産の作付面積は昨年対比での減少が確実視されており、PSWを含めた全体的な作付面積および供給余力は減少することが見込まれています。

 
2.スーダングラス
 スーダングラスの作付けが始まりました。3月15日時点での作付面積は4,503エーカーと直近10年の平均面積よりも多い状況になっています。一方で、昨年同時期対比で見ると2,371エーカーの減少となっていることや小麦後の作付けで多くは見込めないであろうことから、昨年よりも供給余力は減少すると見込まれています。

<3月15日時点品目別作付面積比較>



3.ストロー類
 現在、ウィラメットバレーのサプライヤーの多くは追加供給余力がありません。そのため、新穀までの供給余力は非常に限定的になります。サプライヤーとしては、レーショニングを起こさせてでも供給量調整を図りたい意向もあり、新穀まで価格が上昇を続ける構図は変わりないものと思われます

 
4.チモシーヘイ
 昨年の秋口に作付けした新規圃場が生育を始めました。平年と比較すると約2週間遅い印象です。穀物やアルファルファヘイのように数値は出ませんが、集荷担当の印象として作付面積は増加しています。
 韓国・日本向けの輸出数量が大幅に伸びていることから、現段階では買い手が見つかっていない原料はほとんどありません。そのため、この水準で輸出量が推移した場合、新穀まで在庫が足りるかが焦点となってきます。新穀の収穫開始時期は、5月下旬から6月に差し掛かる頃になると考えられます。
 
5.豪州産オーツヘイ
 全体的に収穫は終了しています。東南豪州産の小麦ストローは例年に比べて1ヶ月以上も遅れています。加えて、直近の天候不順により雨あたりが発生し、集荷目標に達しない見通しです。加えて、中国向けのオーツヘイで加工量を稼げるサプライヤーは雨あたり等も重なっていることから、小麦ストローの展開に対して慎重な姿勢を崩していません。2月上旬から中旬の降雨が圃場保管の小麦ストローに雨あたり被害を重ねたこともあり、出荷の遅れや供給余力の減少へとつながっています。 
以上

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