JACCネット

JA全農が提供する畜産総合情報サイトです。

会員ログイン

ログインID

パスワード

サイト内検索

 
平成29年12月22日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成29年12月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州南部
 米国内需やサウジアラビアからの引き合いが非常に強く、産地相場は今年度の収穫シーズン当初と比較して30ドル/トン以上も上昇しています。下位グレードにおいても産地在庫は払底に近い状況です。今年度の収穫を終えてほとんどの圃場が翌年の1番刈に向けて休眠状態に入っています。
(2) ワシントン州コロンビアベースン
 先月と比較して情勢に大きな変化はありませんが、以下のとおり今年度の情勢をまとめます。
 1番刈:春先の冷涼な気候により収穫スケジュールが例年対比で10日ほど遅れました。収穫された物のうち、全体の5-10%は早刈りにより降雨を逃れたため、良品となりました。65-75%は軽度なものも含めて雨当たり品となりました。残りの割合は雨当たりを逃れたものの、刈遅れにより成分値の低い低グレード品となりました。
 2番刈:引き続き冷涼な気候が続き、収穫は例年よりも遅れました。4-5日おきに降雨があり、多くは雨当たりを逃れましたが、一部では刈遅れによる低グレード品が発生しました。
 3番刈:8月に入り気温が上昇して乾燥した気候が続きました。全体の30-40%は、遅れていたスケジュールを取り戻すために早刈りされたこともあり、見た目は良好で成分値の高い良品となりました。一方で、9月の終盤以降に収穫された物については、西海岸の各地で発生した山火事の影響により、空中に漂う大量の煙が日光を遮断したことで乾燥状態が悪く白い変色が見られるようになりました。
 4番刈:引き続き山火事の影響を受けて、例年と比較して遜色のない高成分ではあるものの、変色の見られる物が多く収穫されました。

 
2.スーダングラス
 今年産の収穫は終了しました。上位グレードの産地在庫は殆どが顧客との紐付きが完了しています。

3.ストロー類
 日本からの引き合いは引き続き堅調ですが、韓国からの引き合いは同国産の稲わらが豊作であったことを背景として直近は落ち着きを見せています。ただし、産地側では昨年からの減産を背景として特にペレニアルライグラスストローの供給量が限定的であり、今後余剰在庫が発生するかは懐疑的です。
 ストロー品目は韓国からの引き合い次第で産地相場が大きな影響を受けますが、同国からの引き合いを占う指標としてクオータ(輸入枠)の存在があります。韓国では自給飼料の保護の観点から、アルファルファ以外の輸入牧草類について、政府が年間の輸入数量の上限を設けて農協系の組織を中心に割り当てています。この仕組みがクオータと呼ばれており、1年ごとに輸入数量の上限(1月から同年12月の輸入量)は更新されます。例年のクオータは80万トン程度ですが、2017年は自給飼料の不足を背景として150万トンにまで拡大されました。一方で先日韓国政府から発表された来年のクオータは、今年産の自給飼料の豊作を背景として85万トンとなりました。そのため2018年(1月―12月)のイネ科牧草に対する韓国の引き合いは今年ほど激化しないことが期待されます。

 
4.チモシーヘイ
 先月と比較して情勢の大きな変化はありませんが、以下のとおりワシントン州コロンビアベースンにおける今年産の情勢を纏めます。
 1番刈:冷涼な気候により収穫は例年よりも遅れました。断続的な降雨により、雨当たりのない良品の発生は限定的となりました。上位グレードの殆どは馬用の需要家によって買い付けが行われたため、茶葉の混入のない高グレード品は牛用には余り出回らず、高グレード品のみならず低グレード品においても産地相場は前年よりも高騰しました。
 2番刈:8月に収穫された物については、茶葉の混入の少ない高グレード品の発生が中心となりました。一方で9月以降はアルファルファと同様に山火事の影響を受けて、変色や茶葉の混入が多い低グレード品の発生が多く見られました。
 1番刈も含めて良品に対する韓国からの引き合いが非常に強いシーズンとなりましたが、直近では各輸入業者が大量にチモシーを入船させたことにより、韓国のコンテナヤードでは在庫が過剰となっており、輸入業者は販売に苦慮している状況です。
 
5.豪州産オーツヘイ
(1) 東豪州(ビクトリア州)
 収穫は90%、ベーリングは20-25%完了しました。品質は軸が細めで中~上級品中心ですが、一部茶葉を含む地域もある模様です。単収は昨年対比で半分以下であり、例年並みかそれ以下の見通しです。軽い降雨と冷涼な気候のため収穫が若干遅れた模様です。

(2) 南豪州
 収穫はほぼ完了、ベーリングは85-90%完了しました。茎が細く緑色が濃いものが収穫されており上~中級品中心です。単収は昨年対比で半分以下であり、例年並みかそれ以下の見通しです。先週、軽い降雨があり収穫が若干遅れたものの、品質への影響は少なかった模様です。

(3) 西豪州
 収穫は90-95%、ベーリングは40%完了しました。6月以降の降雨量不足によりクロップの背丈が低く単収が低い地域もある模様です。直近の降雨の影響により収穫は遅れ気味です。早刈りしたものの中で雨当たり品が一定程度発生した模様です。このため上級品は期待していたより少なく中級品中心となる見込みです。

                                                                                                                                               以上

Copyright(C) 2010. Z-BS. All rights reserved.