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平成30年2月16日
 
全国農業協同組合連合会 (JA全農)
 
輸入粗飼料情勢 / 平成30年2月号
 

1.アルファルファヘイ
(1) カリフォルニア州インペリアルバレー
 現在、1番刈の収穫を控えており、圃場の清掃を兼ねたクリッピングと呼ばれる若刈りが行われています。そのような若刈りのアルファルファは水分過多であるため、米国内で消費されることが一般的です。1番刈は2月後半から3月初めにかけて開始される見通しです。中東や米国内からの旺盛な需要を背景に現行の産地相場対比で10-20ドル/トンの値上がりが予想されます。

(2) ワシントン州コロンビアベースン
 2017年産の在庫は、ヘイキューブに用いられる低グレード品を除き、圃場には殆ど残っていない状況です。同グレードの産地相場は安定していましたが、端境期となり産地在庫が払底に近づくに連れて少しずつ相場の上昇が見られるようになりました。
 2018年産について、昨年対比で作付面積は5%程度減少の見通しです。直近のコロンビアベースンにおけるアルファルファの産地相場が生産者にとって魅力的ではなく、チモシーなどの他作物への転作が進むものと考えられます。

 
2.スーダングラス
 先月号でお伝えしたとおり、種子不足を背景に種子相場が高騰しています。昨年は40セント/ポンド程度だった種子相場が直近では60~75セント/ポンドにまで上昇しています。このような状況を受けて、スーダンの生産者には種子の購買量を減らして播種の量を制限しようといった意向もあるようです。播種密度が下がると圃場から吸収できる栄養分が増えてスーダンは太軸になる傾向があります。例年であれば1番刈はプレミアムやハイスタンダードと呼ばれる細軸品が多く収穫されますが、今年はスタンダードや場合によってはBグレードと呼ばれる太軸品が多く収穫される可能性があります。
 その一方で、種子不足とは言うものの、例年並みの生産量を維持できるだけの種子の在庫はあるといった見解もあります。種子相場は確かに高騰していますが、2017年産スーダンの旺盛な需要を背景として生産者が作付数量を増やすと見越した種子会社が種子の売り控えをしていることがその要因ではないかといった指摘もあります。実際に播種が開始されるのは例年3月頃からですので、引き続き状況を注視する必要があります。

3.ストロー類
 バミューダストローについて、①2017年に収穫された種子の単収が低かったこと、②庭の芝生など住宅需要の回復によって需給がタイトになってきていること、などを背景として直近では種子相場が高騰しています。そのため、夏場にバミューダヘイの収穫を行わず、採種のためにバミューダストローの生産を行う生産者が増えるものと予想されます。
 ライグラス・フェスクストローについて、2018年産の作付面積見通しが米国農務省(USDA)より発表されました。



 ペレニアルライグラスの作付面積が減少の見通しの背景には、昨年の秋から冬にかけて雨がちな天候であったため播種が思うように進まなかったことや雑草の混入による供給余力の低下等が要因として挙げられます。(備考:ペレニアルライグラスは多年草ですが、新たに作付される場合は秋口に行われることが一般的です。一方で、フェスクは春先に行われることが一般的です。)

 
4.チモシーヘイ
 2017年産の荷動きについて、先月から引き続いて韓国ではコンテナヤードに過剰在庫を抱えており、輸入数量は減少しています。この傾向は4月頃まで続くと見られています。一部のサプライヤーは新穀の開始前に余剰在庫の一掃を目的としてスポットの値引きを実施している様子ですが、依然として全般的に産地価格は高止まりしています。
 2018年産については、旧穀の産地相場高騰を背景に他作物からの転作が進み、作付面積は前年対比で5%程度の上昇の見通しです。
 
5.豪州産オーツヘイ
 豪州全土にて収穫は完了しています。東豪州(ビクトリア州)では、収穫時期にあたる昨年10月の降雨による影響が地域ごとで大きく異なるため、サプライヤーの持つ集荷エリア・集荷のタイミングによって品質に違いがみられます。
 南豪州でも昨年10月に降雨がありましたが、作柄への影響は限定的でした。結果、上~中級品中心に収穫され茎が細く緑色が濃いものも多い状況です。収穫されたクロップの50%以上が上級品となるサプライヤーもみられます。
 西豪州においては10月の降雨の影響を大きく受けたため雨あたり品が中心です。ただし、生育期間中は非常に降雨が少なかったため、成分値は高く、雨あたり品であっても中級品としてグレーディングされるケースが多い模様です。
 来シーズンの播種に向けての動きは出ていない状況です。2017年産クロップの収穫を終え、生産者は現在、余暇を楽しんでいるようです。

                                                                                                                                               以上

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