食鳥市況
1.生産動向
平成23年11月単月の推計実績は、入雛羽数は前年比101.1%、処理羽数は前年比105.2%、処理重量は前年比104.8%と、それぞれ前年を大きく上回った。1~11月累計では、1-3月に発生した鳥インフルエンザと東日本大震災の影響があり、入雛羽数、処理羽数、処理重量とも前年を下回った。
12月以降の生産計画は、入雛羽数は前年並み、処理羽数および処理重量は前年を大きく上回る計画となっている。1月以降も、育成率の改善から処理羽数が多く、一部の工場では臨時稼動を行うなど、順調な生産が続いている。
2.輸入動向
輸入鶏肉の平成23年11月通関実績は、40.4千トン(前年比103.3%)と前年を上回った。国内在庫が相当量滞留していることから、輸入数量の増加はないと思われていたが、2ヶ月ぶりに前年比増加へと転じ、今後も増加傾向で推移するものと思われる。
一方、鶏肉調製品の平成23年11月通関実績は、36.8千トン(前年比104.5%)と、前年を上回るペースで推移している。量販店などで安価な惣菜の販売が好調なことから、今後も輸入数量は増加傾向で推移するものと思われる。
輸入品合計でも、1-11月累計で732.3千トン(前年比113.4%)と前年を大きく上回った。今後も、卸売価格や需要の低迷はあるものの、ブラジルもも肉や中国・タイからの調製品の輸入は、増加傾向で推移していくものと思われる。
3.消費動向
(1)家計
総務省家計調査による、平成23年11月の全国一世帯当たりの鶏肉消費量は、1,241グラム(前年比107.1%)、金額で1,147円(前年比107.1%)となり、数量・金額で前年を大きく上回った。数量は、昨年の生産不調から前年の消費が伸びていなかったこと、金額は量販店が特売を抑制していたことなど、からそれぞれ前年を上回ったものと思われる。
(2)量販
年末の鶏肉販売は好調であったことから、年始の連休明けまでは各社の在庫も薄く、需給もバランスしているが、中旬以降は正月の出費増加に対する反動から、需要は落ち込み始めるものと思われる。
(3)加工筋
業務・加工筋は年越しの在庫を持っており、輸入品の値下げなどの影響もあり、需要は前年並みには回復していない。相場も需要の落ち込みと同様、下落傾向で推移しており、冷凍のむね肉、ささみについては下げ基調で推移するものと思われる。
4.在庫状況
平成23年11月の推定期末国内在庫数量は、国産と輸入品がそれぞれ前年比125.9%、129.6%と大きく滞留しており、国産、輸入を合わせ前年比128.8%と増加傾向が続いている。
国産鶏肉は、国内生産が順調に推移しており、年末も寒さの影響を受けず計画を上回る出荷数量となったことや、年始も連休明けには販売面が低調になってくると予想されることから、在庫は増加傾向で推移するものと思われる。
11月の輸入数量は前年を上回っており、12月以降も輸入量は増加傾向で推移すると予想されている。また、輸入品の国内需要は低迷を続けていることから、輸入品の在庫も増加傾向で推移するものと思われる。
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