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食鳥市況

1.生産動向

 平成29年2月単月の実績は、推計で入雛羽数が前年比99.7%、処理羽数で前年比95.5%、処理重量で前年比95.6%と入雛羽数は前年並みであったが、閏年であった前年に比べ営業日数が1日少なかったことと大腸菌症によるとみられる「一部破棄」が増加し処理羽数、処理重量とも大幅に下回った。
 平成29年3月~5月の計画は、3月の入雛羽数が前年を下回り4月の処理重量は、全国的に前年を下回る計画となった。特に北部九州地区で1ヶ月にわたり休業する処理場があることも影響すると思われる。5月の処理重量については、入雛羽数、処理羽数とも前年を上回る計画となっているが北海道・東北地区および中部地区を除いて処理重量の増加は見込まれず前年を下回る見通し。また、種鶏導入後の事故等による羽数の減少やふ卵場の採算性悪化等からひな不足が続き6~7月頃まで需給が逼迫するのではとの見方も出てきており、秋以降の需要期まで長期化する恐れもある。


2.輸入動向

 輸入鶏肉の平成29年2月通関実績は、前月に比べ約14千トン増の45.8千トン(前年比96.5%)となった。そのうちブラジルは、36.2千㌧(同93.3%)、タイが8.5千トン(同121.1%)。今後の輸入量については日本食肉輸出入協会によると、3月が43.9千トン、4月は39.9千トンとの予測となっている。しかしながらブラジルの食肉不正事件を受け輸入時検査強化により検疫にかかる時間が増加していることなどから不透明感が高まっている。在庫がタイトな中で品薄感が一層強まると思われる。
 鶏肉調製品は、平成29年2月通関実績が、27.4千トン(前年比94.2%)と例年であれば減少傾向にはあるが、1~2月累計では前年比108.0%の64.1千トンと増加しており夏場に向けの焼き鳥と思われる。国別では中国が同104.5%の21.7千トン、タイが同108.8%の41.7千トンとなっている。


3.消費動向

(1)家計
 総務省家計調査による平成29年2月の全国一世帯当たりの鶏肉消費(購入)量は、前年比103.8%の1,360㌘、購入金額は同96.4%の1,246円。傾向としては、むね肉のテーブルミート需要が拡大したことと、鍋需要により手羽もとが増えたことに起因していると思われる。なお、消費(購入)量は前月を上回り、前年比でも17か月連続で上回った。

(2)量販
 量販店等では、国産への需要が高まる一方、ブラジルの食肉不正事件から、輸入されている食品に不安が広がるのではと国の対応を注意深く見守ることにしているようだ。一部の量販店では販売を中止する動きもあるが、国産もも肉への代替とならず、タイ産もも肉、国産むね肉、輸入ポーク等へシフトの動きもある。また、外食については、これまでの品薄状態に加え更なる輸入減により、ブラジルもも肉の引き合いがより一層強くなっており、卸売価格は、400円/kg前後で取引されている模様。
 
(3)加工筋
 業務・加工筋も様子見の状態で代替にむね肉との要望はあるが、供給が不足しているなか限定的なものとなっている。



4.在庫状況

 平成29年1月の推定期末国内在庫数量は国産22.8千トン、輸入品114.4千トンと前年比で共に減少した。国産は年明けから引き続き生鮮販売は好調、輸入品は入荷量の大幅減少で、それぞれ前月比でも減少した。
 国産在庫は、前月から引き続き生鮮での需要拡大および4月以降の供給量減少により減少傾向は続くと思われる。
 輸入品は、ブラジル産が不透明で全体の輸入量は、4月も減少することから国産同様減少傾向と思われる。


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