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食鳥市況

1.生産動向

 生産・処理動向調査((一社)日本食鳥協会4月中旬実施)によると、3月の推計実績は、処理羽数60,709千羽(前年比102.0%)・処理重量180.2千トン(同101.4%)となった。前月纏めた3月計画の前年比は処理羽数101.7%、処理重量100.7%だったが、ともに上回った。北海道・東北地区を中心に気温が例年に比較し高かったことから生育が順調で、処理羽数・処理重量が当初計画より上振れしたことや、種鶏の改良・飼養技術の向上で、廃棄割合が減少(前年差△0.62%)したこと等が要因と思われる。
 4-6月計画で4月の処理羽数(前年比104.3%)・処理重量(同103.2%)は、昨年HPAI発生で処理場1か所が休止したため前年を大きく上回る見通し。処理重量で、5月が同100.8%で1-4月と比較すると若干の伸び率低下、6月については同98.1%と今年初めて前年を下回る計画となった。しかしながら処理羽数が5月・6月とも前年を上回る計画となっており、3月以降生産成績が好調に推移していることから処理重量も上振れすることが十分考えられる。


2.輸入動向

 財務省4月26日発表の貿易統計によると3月の鶏肉(原料肉)輸入量は43.4千トンで、日本食肉輸出入協会の直前の予測(46.1千トン)を下回った。国内在庫の増加および荷動き不振で調整の動きと推測される。国別輸入量では、ブラジルが35.6千トン(前年比112.8%)、タイが11.6千トン(同133.1%)となっている。昨年ブラジル食肉不正事件による通関遅れ等があった影響で、昨年比では116.3%となっている他、トルコからの初輸入(計45.6トン)もあった。同協会は輸入動向検討委員会(4月18日開催)で「4月現在、国内価格は安値安定の状態が続いているが、その中で鶏肉輸入量はブラジルからの船積み数量がようやく落ち着きを取り戻し始めており、タイ産、米国産も落ち着いている。このため、一時160千トンに達した在庫も減少すると見込まれる。今後の動向は不透明だが、徐々に回復するのではないかとの期待感もある。」とコメントしている。
 鶏肉調整品の3月輸入量は36.1千トン(前年比90.3%)と、約1年ぶりに前年比で下回り、特に中国産が減少(前年比78.4%)した。しかし、H30年累計(114.9千トン)では、前年(104.1千トン)を大きく上回り、需要の拡大は継続しており、今後もこの状況は継続すると思われる。


3.消費動向

(1)家計
 総務省統計局発表の家計調査報告によると、2月の全国一世帯当たりの生鮮肉消費(購入)金額は前年比105.1%の5,790円となった。うち鶏肉については、購入数量は同98.7%の1,342gと下回ったものの、購入金額は同104.8%の1,306円と3カ月連続で前年比4%以上となった。2月は全国的に気温が低く、鍋物需要からもも肉中心に動きもよかったが、北陸等日本海側の降雪による若干の購入控えもあり数量が伸びなかったと思われる。金額については、一部量販店での値上げ等が要因と思われる。

(2)量販
 日本チェーンストア協会によると3月の食料品販売額は前年比100.2%。内訳は農産品が相場高騰等で同102.4%、水産品が不漁の影響等で同97.6%。畜産品は、気温上昇等で鍋物から焼用商材等に移行し、好調で同101.1%となった。鶏肉については、安価な輸入チルドポークに売り場フェースを少し譲ったかたちで、もも肉需要は若干の落ち込みを見せたが、サラダチキン等は好調を維持しているとの報告となっている。

 
(3)加工筋
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合調べ鶏肉の加工品仕向肉量は、サラダチキンや唐揚の需要拡大等による国内製造拡大を背景に、2月度は前年比106.9%の4.04千トン、うち国内物は同98.8%の3.37千トンと下回ったものの輸入物が同180.1%の0.68千トンと大幅に増加した。タイ産むね肉の現物価格が210~230円/kgとも言われており、今後輸入物の比率が上がることも考えられる。



4.在庫状況

 国内生産量は前月より4.8千トン減少し、輸入品の輸入量も2.3千トン減少したものの、推定出回り量が前月より国産2.2千トン、輸入品1.0千トンそれぞれ減少したことにより、在庫は国産27.0千トン(前年比112.6%)、輸入品160.0千トン(同138.7%)合計187.0千トン(同134.2%)となった。
 3月の国産在庫について、出回り量は前年比で増加すると見込んでいるものの、生産・供給量がそれ以上に増加すると予測されているため小幅な増加になると考えらえる。4月についても出回り量および生産・供給量とも前年をやや増加すると予測されているため3月同様在庫は増える傾向にあると思われる。
 3月の輸入品在庫はブラジル等から輸入数量が減少する見込みも出回り量の減少で在庫は微増すると考えられる。4月についても3月同様輸入数量の減少が予測されているが、出回り量の減少で在庫は微増すると思われる。


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