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食鳥市況

1.生産動向

 平成29年4月単月の推計実績は、入雛羽数は雛不足の影響等で前年比98.4%の58,913千羽、2月の入雛羽数が前年比99.7%の56,433千羽だったことにより処理羽数は前年比97.3%の55,426千羽と下回り、大腸菌症等の影響もあり処理重量についても前月取り纏めた4月計画(見通し)の165.2千トンは上回ったものの166.5千トンと前年を下回る結果(同97.6%)となった。
 平成29年5月-7月の計画は、生産・処理動向調査((一社)日本食鳥協会5月下旬取り纏め)によると、入雛羽数は需要量が例年比較的少ない時期にも拘わらず、販売好調による増産意欲の表れか、雛不足が懸念されるなか前年を上回る計画となっている。処理羽数は北海道・東北地区において、人手不足等の対策としての休日増(稼働日の減少)も一要因で前年を下回る計画となったが、全体では上回る計画となっている。処理重量は4月に引き続き5月も大腸菌症等の影響もあり下回る計画となっているが、6-7月は生育成績の回復等もあり前年を上回る計画となり、もも肉等の販売が少し緩んでいる現状では、潤沢な供給量と考えられる。


2.輸入動向

 輸入鶏肉の4月通関実績は、前月に比べ約11.4千トン増の48.7千トン(前年比103.3%)となった。国別で主なところで、ブラジルは前月比10.3千トン増の36.8千㌧(同99.1%)、タイは前月比0.3千トン増の9.1千トン(同126.7%)、アメリカは同0.4千トン増の1.6千トン(同71.5%)となっている。ブラジルは前月末の未通関分の輸入もあり、引続き同レベルの輸入量があるものと思われ、タイは前年からの傾向通りの増加、アメリカは前月から引続き日本向け生産遅れで減少したものと考えられる。
 鶏肉調製品は、4月通関実績が前年比109.4%の36.7千トンとなり前月比では△3.2千トン下回ったものの依然潤沢な輸入量となっている。1~4月累計では中国(前年比111.0%の50.8千トン)、タイ(同113.9%の88.5千トン)と両国とも前年比で110%強上回っており、コンビニ等向けのフライドチキン、やきとり等が増加していると考えられ、需要が好調であることを物語っている。


3.消費動向

(1)家計
 総務省家計調査による平成29年4月の全国一世帯当たりの鶏肉消費(購入)量は、前年比101.8%の1,327グラム、購入金額は同103.4%の1,268円となり、堅調な消費を裏付けるかたちとなった。前月(3月)との比較では牛肉が消費(購入)量・購入金額とも上回ったが豚肉・鶏肉はともに若干下回ったと報告されている。鶏肉部位では量販店等の棚割りが主に鍋素材のもも肉等からサラダ素材等のむね肉・ささみへ移行されており、今後は焼肉素材の売場展開も予想される。

(2)量販
 日本チェーンストア協会によると4月の総販売額は前年比100.6%、食料品全体も同100.7%と上回ったが前月比では下回った(99.8%)。畜産品は同101.9%(前月比102.5%)と、牛肉・豚肉・鶏肉の動きは良いと報告されている。鶏肉についてはもも肉は落ち着いてきたものの、むね肉・手羽もと・手羽さきは好調を維持している。
 
(3)加工筋
 加工筋向けのむね肉は、テーブルミートが依然好調で生鮮品・凍結品とも品薄状態が続いている。夏場に向けさらに需要が高まる状況で相場も340円に達し加工原料としてのコストが厳しい水準に入ってきた。ブラジル産の先安感、規格的に優位なタイ産むねの動向如何では、下げに転じることも考えられるが、当面はこの状況が続くと見られる。



4.在庫状況

 平成29年3月の推定期末在庫数量について、国産は生産量の減少および流通量も増加していることにより前月比・前年比とも下回った。輸入品においても輸入量の減少により前月比・前年比とも大幅に下回った。
 国産在庫は、生鮮での需要拡大もあり、また5月以降も供給量はほぼ前年並みと予想されているため、減少傾向は続くと思われる。
 (独)農畜産業振興機構が公表した「鶏肉の需給予測」によると、3ヶ月平均(4~6月)は生産量・輸入量とも前年同期をわずかに下回り、出回り量は5月・6月とも前年同月並み、期末在庫は5月143.7トン(前年比88.3%)、6月148.2トン(同88.3%)と大幅に下回ると予測されている。


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