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食鳥市況

1.生産動向

 生産・処理動向調査((一社)日本食鳥協会11月下旬取り纏め)によると、平成29年10月推計実績は、処理羽数が59,010千羽で前年比102.6%、処理重量も176.9千トンで同104.6%とともに前年をおおきく上回った。これは、地区別の処理重量で北部九州地区(前年比108%)・南九州地区(同106.4%)が特に好調であったことや、生鳥処分(=廃棄合計)が3.46%と前年差0.15%の減少となったこと等が供給増の要因と考えられる。
 11-1月の生産計画について、入雛羽数は12月が64,130千羽で前年比99.6%と微減、1月は同104.4%と増加となっており、年明けから潤沢な入雛計画となっている。最需要期12月の処理重量は前年比100.0%の前年並みと計画されているものの、現時点で計画を上回っている産地もあり上振れも考えられる。しかしながら地区別では北部九州地区(前年比97.7%)・南九州地区(同99.6%)が前年を下回る地区もある。来年1月は処理羽数・処理重量とも前年を上回る見通しとなっている。


2.輸入動向

 財務省11月29日発表の貿易統計によると10月の鶏肉(原料肉)輸入量は57.8千トンで前年比115.5%と3か月連続で50千トン超え、なおかつ今年最多となった。国別ではブラジル41.1千トン(前年比112.4%)、タイ12.7千トン(同111.4%)、アメリカ2.3千トン(同127.7%)となっている。1-10月累計では465.9千トンでほぼ前年並み。日本食肉輸出入協会(11月17日開催の輸入動向検討委員会)は今後の輸入量を11月は53.7千トン(同103.8%)、12月が48.2千トン(同145.9%)と予測した。また「11月現在、鶏肉全体の消費が堅調に推移するなかで、タイ産は数量・価格ともに引続き堅調に推移。ブラジル産は依然として現地積出数量が不透明だが、価格はほぼ下げ止まったという見方もある」とコメントしている。
 鶏肉調整品の10月輸入量は42.4千トンと前年(35.5千トン、前年比119.6%)を大幅に上回った。国別では中国16.4千トン(前年比121.4%)、タイ25.9千トン(同119.6%)。背景には唐揚げ、サラダチキン、焼き鳥等を中心とした需要が継続しているためで、調製品の輸入は当面この傾向が継続するものと思われる。


3.消費動向

(1)家計
 総務省統計局発表の平成29年10月家計調査報告によると全国一世帯当たりの肉類消費(購入)金額は前年比107%の7,777円で5か月連続で前年を上回った。鶏肉についても、消費(購入)量が前年比101.5%の1,447g、購入金額は前年比107.7%の1,403円でともに前年を上回った。鶏肉は国産指向のなか、一部量販店等で値上げしたものの国産の牛肉・豚肉に比べ安価なことや健康志向も反映・継続しているものと考えられる。

(2)量販
 日本チェーンストア協会によると10月の総販売額は、天候不順・台風の影響等もあり前年同月比98.1%と低調であった。食料品では農産品が同90.1%、そのなか畜産品は同105.5%で、O-157報道のあった惣菜類や農産品・水産品等からのシフトと考えられている。今秋から冬にかけては気温の低下に伴い鍋物需要、特にもも肉・手羽元等はタレメーカーの宣伝等もあり、引合いも強く荷不足感が漂い始めている。
 
(3)加工筋
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合がまとめた鶏肉の9月単月加工品仕向肉量は、サラダチキンや唐揚の需要拡大等国内製造拡大の影響で4,573トン(前年比106.1%)、国内物は3,833トン(同99.5%)と微減となったが輸入物は739トン(同161.9%)と大幅な伸びとなった。



4.在庫状況

 国産在庫は生産が好調であったことから前月・前年とも上回り、輸入在庫は在庫過多であった前年の反動で下回っているもののブラジル産の輸入量の増加に伴い、合計で161.5千トンと前年同月(165.1千トン)に迫る高い水準となった。
 10月の国産在庫は、生産・供給量が前年を上回り、出回り量は前年並み見込みのため前年を若干上回る見通し。11月については、出回り量が前年並みかやや増加と予測され、供給量が前年を上回る計画であるため在庫は前年を若干上回る見通しと考えられる。
 10月の輸入品在庫は輸入数量予測が前年比で上回り、今後も増加傾向であること等から最需要期を踏まえ増加が予測される。特にハイレベルで輸入される調製品(唐揚げ等)の動向次第では、さらに積み増しも予想される展開となってきた。


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