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食肉情勢

(1)牛肉

<供給>
(1)国産
 平成29年12月成牛と畜頭数は、99.8千頭(前年比104.2%)と前年を上回った。内訳を見ると、和牛46.1千頭(前年比103.8%)、交雑牛23.4千頭(同111.8%)、乳牛去勢15.7千頭(同97.8%)であった。
 平成30年1月の成牛と畜頭数は、速報値(1/31まで集計)で76.3千頭(前年比98.0%)と減少している。(独)農畜産業振興機構が1月24日に公表した牛肉の需給予測によると、2月は1日当たりの出荷頭数は前年を上回るものの、と畜場稼働日数が前年を下回ると見込まれることから、出荷頭数および生産量ともに前年をわずかに下回ると予測する。品種別の2月出荷予測については、和牛は前年をわずかに下回り、交雑種は引き続き増加が見込まれる一方で、乳用種は減少が継続すると見込んでいる。

(2)輸入

 平成29年12月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で47.0千トン(前年比104.2%、前月比113.0%)であった。内訳は、チルドが23.4千トン(前年比101.4%、前月比106.5%)、フローズンは23.5千トン(同107.1%、同120.4%)であった。チルドビーフについては、豪州産が11.0千トン(前年比104.2%)、米国産は11.4千トン(同99.2%)であった。豪州産は減少傾向が続いていたが、ここにきて増加に転じ10千トンを超過した。米国産は、平成28年12月時点で前年比70%増加したことで、微減となっているが、それでも11千トン台を維持している。(独)農畜産業振興機構が1月24日に公表した牛肉の需給予測によると、今後のチルドビーフ輸入量について、主に出荷頭数の増加を背景に米国産の輸入量の増加が見込まれることから、12月~2月の各月で過去5ヶ年平均を大幅に上回る2万トン前後で推移すると予測する。なお、3ヶ月平均では、前年をかなり大きく上回ると予測するとしている。

<需要>
(1)家計
 総務省発表の平成29年12月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は731g(前年比101.2%)、支出金額が3,104円(同105.7%)と購入量および金額ともに前年を上回った。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の12月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1,211億円(前年比2.3%増)となった。気温低下により鍋物、しゃぶしゃぶ用の動きがよく、豚肉や鶏肉が好調となった。国産豚肉は高騰しておりバラやスライスの動きがよかった。牛肉は年末にかけて和牛など高単価のすき焼き用が好調であった店舗もみられたが、周辺店舗との価格競争や輸入牛の販促シフトなどの影響で、前年並みか不調となった店舗が多かった。肉加工品は、ギフトを含めて低調とするコメントが多かったとしている。
 日本チェーンストア協会が公表した12月販売概況によると、畜産品の売上は999億円(店舗調整後で前年比1.4%増)であった。畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉は好調。ハム・ソーセージ、鶏卵の動きも良かったとしている。

(3)外食
 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査12月度結果報告によると、天候が比較的安定した地域が多かったことや、クリスマスや忘年会などの需要も堅調に推移したことから、客数は前年比101.5%となった。また、引き続きフェアメニュー・期間限定メニューなど比較的高単価のメニューが全般的に好調で客単価が上昇、全体の売上は前年比103.5%と16ヶ月連続で前年を上回った。ファミレス業態は、全体売上は前年比102.6%であった。焼き肉は引き続き好調で、売上110.0%と13ヶ月連続して前年を上回ったとしている。

<在庫>
 (独)農畜産業振興機構公表の平成29年11月末の推定期末在庫量は、117.5千トン(前年比103.9%、前月比99.3%)となった。内訳は、輸入品在庫が107.2千トン(前年比105.2%、前月比98.7%)、国産品在庫が10.3千トン(同91.3%、同105.2%)であった。同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、12月が111.3千トン(前年比103.1%)、1月が116.1千トン(同110.3%)、2月が112.1千トン(同108.7%)と予測している。

<市況>
(1)1月~2月
 平成30年1月の東京市場枝肉卸売価格(速報値1/31時点)は、和牛去勢A5が2,769円(前年比96.4%)、和牛去勢A4が2,396円(同93.2%)、和牛去勢A3が2,099円(同88.8%)、交雑牛B3が1,411円(同85.2%)であった。
 (独)農畜産業振興機構が1月24日に公表した2月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が31.0千頭(前年比98.9%)、交雑牛が18.0千頭(同103.2%)、乳牛(雌含む)が26.1千頭(同94.5%)であり、全体では76.4千頭(同98.3%)と見込んでいる。
 12月に高騰した枝肉相場は1月に入りかなり下げた展開となった。年末年始からの消費疲れ、野菜の高騰で鍋物需要が低下する中で、引き続き荷動きが停滞しており、2月は弱もちあいの相場が見込まれる。

(2)豚肉

<供給>
(1)国産

 平成29年12月度全国の肉豚出荷頭数は1,457千頭(農林水産統計1/31公表前年比98.3%)となった。農水省11月28日発表の月出荷予測では、1,515千頭(前年比102%)と予測されており、前年同月、予測ともに下回る結果となった。12月の全国地域別出荷頭数を前年同月比で見ると、北海道99%、東北101%、関東97%、北陸甲信越98%、東海100%、近畿91%、中四国96%、九州・沖縄99%となっており、全体的に前年を割り込む結果となっている。
 平成30年1月の全国と畜頭数は、速報値で1,317千頭(1/31まで集計)、前年同比94.4%となっている。稼働日数では昨年と同じ19日となり、1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で69,311頭となっている。
 農水省食肉鶏卵課平成30年2月2日付肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は平成30年2月1,310千頭(前年同月比100%)3月1,413千頭(98%)、4月1,347千頭(102%)、5月1,368千頭(101%)、6月1,298千頭(99%)、7月1,260千頭(102%)となっている。  

(2)輸入
 平成29年12月の輸入通関実績は豚肉全体で83.2千トン(前年同比113.0%、前月比97.6%)となった。内訳は、チルド37.1千トン(前年同比117.4%、前月比91.4%)、フローズン46.17千トン(前年比109.7%、前月比103.2%)となり、チルドポークの12月期だけをみた輸入数量は、前月の統計史上最高となった11月同様に、過去最高を記録した。主な国別では、チルドが米国19.4千トン(前年同比109.2%)、カナダ16.7千トン(同130.0%)、フローズンは米国が4.1千トン、(同98.6%)、カナダが3.3千トン(同75.4%)、デンマーク9.2千トン(同92.3%)、スペイン9.6千トン(同147.0%)、メキシコ6.9千トン(同126.5%)となり、チルドはアメリカ、カナダからの輸入量が依然多く、スペインも3トンと少ないながらも前年比145.8%と伸長が見られる。またフローズンでは引き続きスペインの伸長と、メキシコ、ハンガリーについても伸長が見られている。
 
<需要>
(1)家計

 総務省発表の平成29年12月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,874g(前年比102.5%)、支出金額が2,771円(前年比103.1%)となり、支出金額、購入数量ともに前年同月を上回った。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の12月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は1,211億円(前年比2.3%増)となった。気温低下により鍋物、しゃぶしゃぶ用の動きがよく、豚肉や鶏肉が好調となった。国産豚肉は昨年と比して高騰しておりバラスライスの動きがよかった。牛肉は年末にかけて和牛など高単価のすき焼き用が好調であった店舗もみられたが、周辺店舗との価格競争や輸入牛の販促シフトなどの影響で、前年並みか不調となった店舗が多かった。肉加工品は、ギフトを含めて低調とするコメントが多かったとしている。
 日本チェーンストア協会が公表した12月販売概況によると、畜産品の売上は999億円(店舗調整後で前年比1.4%増)であった。畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉は好調。ハム・ソーセージ、鶏卵の動きも良かったとしている。
 年明けは、大量に輸入され余剰感が強いロース部位を除けば、鍋野菜が高いことで、地域によって濃淡はあるが、バラ、肩ロースといったスライス材を中心に引き続き底堅い動きを見せた。また、低級部位はコマ材を中心に豚汁、炒めものといった比較的値ごろ感ある野菜とを組み合わせた販促が多くみられ、こちらも底堅い動きを見せた。

(3)加工品
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表平成29年11月の豚肉加工品仕向量は35.2千トン(前年同比102.2%、前月比107.5%)と前年同月ならびに前月から増加した。この内、国内物が7.6千トン(同96.6%、同102.4%)、輸入物が27.6千トン(同103.9%、同109.1%)となり、国産原料より輸入原料の加工割合が増加していることが窺える。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては10.4千トン(前年同月比107.0%)となっている。

<在庫>
 農畜産業振興機構発表の平成29年11月末の推定期末在庫量は、169.6千トン(前月比102%、前年比103%)となり、前月から2.6千トン増加した。内訳は、輸入品の在庫が154千トン(前月比101%、前年比104%)、国産品が15.6千トン(同105%、同97%)となった。

<市況>
(1)1月~2月

 H30年1月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(1/31時点)で500円/kg(前年比101.6%、前月比87.1%)となり、前月から大きく値を下げる結果となった。出荷頭数は、関東で着雪が見られる等、全国的に寒気の影響を受ける形で、増体にも影響を落とし、速報値ベースであるが前年同月を大きく下回る94.4%の1,317千頭となった。
 農畜産業振興機構発表の2月出荷予測頭数は1,273千頭(前年比97.4%)となっている。厳しい寒さを背景に増体が伸び悩み、加えて一部地域では疾病の影響もあり、全体的には少なめの出荷が見込まれる。需要家においては、市況が軟調に転じたこともあり国産豚肉を販促する動きもみられるが、海外からの輸入チルドポーク急増は末端での余剰感を演出し、市況を大きく引き上げる要因とはなりにくく、今しばらくの間、相場は一進一退の動きをみせながら春先へ向けて緩やかに上昇すると推測される。

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