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食肉情勢

(1)牛肉

<供給>
(1)国産
 平成30年2月成牛と畜頭数は、77.6千頭(前年比100.4%)と前年をわずかに上回った。内訳を見ると、和牛31.5千頭(前年比 100.5%)、交雑牛18.7千頭(同 106.7%)、乳牛去勢14.3千頭(同 94.1%)であった。

 平成30年3月の成牛と畜頭数は、速報値(3/30まで集計)で81.2千頭(前年比98.4%)と減少している。
 (独)農畜産業振興機構が3月26日に公表した牛肉の需給予測によると、4月は1日当たりの出荷頭数は前年を上回るものの、と畜場稼働日数が前年をわずかに下回ると見込まれることから、出荷頭数および生産量ともに前年をわずかに下回ると予測する。品種別の4月出荷予測については、和牛は前年を下回り、交雑種は前年並みと見込まれる。 乳用種は引き続き減少傾向で推移すると見込むとしている。

(2)輸入

 平成30年2月の輸入通関実績によると牛肉輸入量は全体で37.2千トン(前年比91.6%、前月比104.4%)であった。内訳は、チルドが19.9千トン(前年比117.8%、前月比107.5%)、フローズンは17.3千トン(同 72.9%、同 101.0%)であった。チルドビーフは前年を20%近く上回るが、平成29年年間の月間平均22千トンに対し2千トン下回った。 国別には豪州8,753トン(前年比123.1%)、米国10,331トン(同 113.9%)となった。 豪州は例年の年末におけるパッカー休業の関係で少なめであったが、前年2月の数量が少なかったことから2割増しの輸入量となった。 米国はバラが価格が高止まりするも前年比で19.9%増となる5,395トンが輸入された。(独)農畜産業振興機構が3月26日に公表した牛肉の需給予測によると、今後のチルドビーフ輸入量について、現地価格高により主に米国産の輸入量の減少が見込まれることから、3~4月の各月で前年を下回る2万1~3千トン台で推移すると予測する。 尚、3ヶ月平均では、前年をわずかに下回る2万4千トンと予測するとしている。

<需要>
(1)家計
 総務省発表の平成30年1月度家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり牛肉購入量は526g(前年比102.1%)、支出金額が1,756円(同 99.6%)と購入量は前年を上回ったが、金額は前年をわずかに下回った。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の2月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は961億円(前年比1.9%増)となった。 全般的な相場高が続くなか、気温低下による鍋需要増大で牛豚鶏ともにバラやスライスなどを中心に関連商材が好調に推移した。 その中でも、しゃぶしゃぶ用などの鍋材料が売上を伸ばしたとしている。
 日本チェーンストア協会が公表した2月販売概況によると、畜産品の売上は777億円(店舗調整後で前年比2.6%増)であった。畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉が好調で、ハム・ソーセージ、鶏卵の動きも良かったとしている。

(3)外食
 日本フードサービス協会がまとめた外食産業市場調査2月度結果報告によると、2月は強い寒波の影響で全国的に低温となり、北陸など日本海側で記録的大雪に見舞われ、また平昌オリンピックによる外出控えなどから、客足に影響が出たところがあったものの、建国記念日の振替休日もあり、全体の客数は前年比102.7%となり、全体売上は前年比103.1%と18ヶ月連続して前年を上回った。焼き肉は上昇トレンドが続いて、売上は前年比104.2%と15ヶ月連続して前年を上回ったとしている。

<在庫>
 (独)農畜産業振興機構公表の平成30年1月末の推定期末在庫量は、106.8千トン(前年比101.5%、前月比96.0%)となった。内訳は、輸入品在庫が96.9千トン(前年比102.2%、前月比96.0%)、国産品在庫が9.9千トン(同 95.2%、同 95.6%)であった。同機構によれば、国産品と輸入品を合わせた期末在庫は、2月が104.0千トン(前年比 100.9%)、3月が94.8千トン(同 92.3%)、4月が100.3千トン(同 97.6%)と予測している。

<市況>
(1)3月~4月
 平成30年3月の東京市場枝肉卸売価格(速報値3/30時点)は、和牛去勢A5が2,791円(前年比99.7%)、和牛去勢A4が2,434円(同 98.9%)、和牛去勢A3が2,131円(同 97.8%)、交雑牛B3が1,414円(同 90.2%)であった。
 (独)農畜産業振興機構が3月26日に公表した4月の国内出荷予測頭数を品種別にみると、和牛が38.0千頭(前年比99.3%)、交雑牛が20.9千頭(同 99.9%)、乳用種が28.0千頭(同 97.9%)であり、全体では88.2千頭(同 99.0%)と見込んでいる。
 3月は1、2月に比べると相場は多少上向き、出荷頭数も少ない日が多かったが、相場は月初からほぼもちあいであった。4月は年度替わりでもあり、月初に補充買い、上旬は行楽需要、中下旬になると大型連休に向けた手当も入り、需要・荷動きの改善が期待される。

(2)豚肉

<供給>
(1)国産

 平成30年2月度全国の肉豚出荷頭数は1,300千頭(農林水産統計3/30公表 前年比99.5%)となった。農水省2月2日発表の月出荷予測では、1,310千頭(前年比100%)と予測されており、予測も前年も若干下回る結果となった。1月の全国地域別出荷頭数を前年同月比で見ると、北海道103.1%、東北99.8%、関東99.6%、北陸甲信越102.7%、東海100.1%、近畿96.5%、中四国97.0%、九州・沖縄98.5%となっており、東北、関東、近畿、中四国、九州で前年を割り込む内容となっている。
 平成30年3月の全国と畜頭数は、速報値で1,392千頭(3/31まで集計)、前年同比96.5%となっている。 稼働日数では昨年より1日少ない21日となり、1日当たりの平均と畜頭数は速報値段階で66,305頭となっている。
 農水省食肉鶏卵課平成30年3月30日付 肉豚生産出荷予測によると、今後の出荷予測頭数は平成30年4月1,347千頭(前年同月比102%)5月1,357千頭(100%)、6月1,298千頭(99%)、7月1,260千頭(102%)、8月1,316千頭(100%)、9月1,281千頭(98%)となっている。  

(2)輸入
 平成30年2月の輸入通関実績は豚肉全体で67.9千トン(前年同比99.1%、前月比91.5%)となった。内訳は、チルド30.2千トン(前年同比101.9%、前月比93.9%)、フローズン37.7千トン(前年比96.9%、前月比89.6%)となり、チルドポークの2月期単月だけをみた輸入数量は、前々月、前月に引き続き記録を更新している。主な国別では、チルドが米国17.7千トン(前年同比106.2%)、カナダ11.7千トン(同96.3%)、フローズンは米国が3.9千トン(同91.9%)、カナダが2.4千トン(同78.8%)、デンマーク7.6千トン(同93.0%)、スペイン7.9千トン(同102.3%)、メキシコ5.7千トン(同97.2%)となり、チルドはアメリカ、カナダからの輸入量が安定的に多く、またフローズンでは引き続きスペイン、デンマーク、メキシコが多くなっている。
 
<需要>
(1)家計

 総務省発表の平成30年1月期家計調査報告によると、全国二人以上の1世帯当たり豚肉購入数量は1,787g(前年比101.4%)、支出金額が2,626円(前年比103.1%)となり、支出金額、購入数量ともに前年同月を上回った。

(2)小売
 日本スーパーマーケット協会など食品関連スーパー3団体の2月の販売統計速報によると、既存店ベースでの畜産部門の売上高は961億円(前年比1.9%増)となった。 全般的な相場高が続くなか、気温低下による鍋需要増大で牛豚鶏ともにバラやスライスなどを中心に関連商材が好調に推移した。 その中でも、しゃぶしゃぶ用などの鍋材料が売上を伸ばしたとしている。豚肉では、銘柄豚の訴求により好調になった店舗がある一方で、国産豚価格高騰の影響により、輸入に切り替えたことで単価が下落した影響を受けた店舗もみられたとしている。
 日本チェーンストア協会が公表した2月販売概況によると、畜産品の売上は777億円(店舗調整後で前年比2.6%増)であった。畜産品の動きは、牛肉、豚肉、鶏肉が好調で、ハム・ソーセージ、鶏卵の動きも良かったとしている。
 寒さも緩和し焼き材への売場変更をしてきているものの、売行きはいまひとつ。特に、国産豚肉については、安定的な入荷と潤沢な輸入チルドポークの輸入量の影響も相まって、この時期としては荷回しに苦慮する結果となった。

(3)加工品
 日本ハム・ソーセージ工業協同組合発表 平成30年1月の豚肉加工品仕向量は26.9千トン(前年比100.7%)となり、昨年より若干増加した。この内、国内物が5.0千トン(同97.9%)、輸入物が21.9千トン(同101.4%)となり、前月同様に国産原料より輸入原料の加工割合が増加している。なお、上記仕向量とは別枠のシーズンドポークについては12.0千トン(前年同比105.1%)となっている。

<在庫>
 農畜産業振興機構発表の平成30年1月末の推定期末在庫量は、176.8千トン(前月比103.5%、前年比100.6%)となり、前月から5.9千トン増加した。内訳は、輸入品の在庫が160.2千トン(前月比104.1%、前年比101.2%)、国産品が16.5千トン(同97.7%、同95.7%)となった。

<市況>
(1)3月~4月

 H30年3月の東京食肉市場枝肉相場は、速報値(3/31時点)で428円/㎏(前年比85.8%、前月比89.0%)となり、平成25年2月以来430円/kgを割り込む相場となった。依然として安定的に入荷される海外からのチルドポーク、安定的に出荷されている国産豚、また停滞気味となった国産豚肉の需要等の影響で、豚肉全体の需要を供給が上回る形となり、相場が大幅に低迷する結果となった。
 農畜産業振興機構発表の4月出荷予測頭数は1,309千頭(前年比99.6%)となっている。このデータのとおり、国内出荷は安定的な出荷が見込まれること、また、輸入ポークの入荷量も安定していることから、4月半ばまでは大きく上昇することはないと思われる。ただ、ゴールデンウィーク前には、需要も盛り上がってくることが予測され、4月後半に入れば相場はやや持ち直すものと思われる。

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